協会について

滝山病院の報道についての声明

                            令和5年2月27日

 

        会員病院看護職員の逮捕報道を受けての声明

 

令和5年2月15日、当協会会員病院である八王子市の滝山病院の看護師が暴行の疑いで逮捕された旨が報道され、その中で職員の暴行場面を記録したものと見られる映像の一部が公開されました。事件は現在捜査が開始されたばかりであり、最終的な司法判断が下されたわけではありませんが、当協会会員病院においてこのような事態が発生したことは痛恨の極みであり、精神科入院医療、或いは精神医療全般に対する信頼を著しく損なう重大な事案として、当協会として極めて重く受け止めているところです。

当該病院に対しては、捜査の進捗等を踏まえて事実関係を確認した上で、当協会理事会を中心に厳正な対処をするべく、定款に則って検討して参ります。

もとより会員病院では、患者様の人権を何よりも尊重し、法に則った医療を実践しているところですが、一方、このような事態が発生した背景には、我々精神科病院の側にも、従来から指摘されることの多い閉鎖的側面を未だに払拭しきれていない等反省すべき点があるのではないかと考えるところです。

これを機に、すべての会員病院が襟を正して、虐待防止はもちろんのこと、自院の一層の開放化、透明性の向上に取り組んで参るとともに、当協会として再発防止に向けて、原因の究明や全会員病院を対象とした人権の尊重・虐待防止に係る研修の実施、また協会内に新たに「虐待防止委員会」を設置し、このような事案が再び発生することがないよう、関係機関の協力も得ながら、再発防止に向けて実効性のある取組に着手する所存です。

 

                           東京精神科病院協会
                            会長 平川 淳一

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